くらしの法律情報
2025年08月01日 [くらしの法律情報]
「これからの暮らし」がちょっと不安… 〜未来に向けて、今できる準備とは〜

当事務所は横浜で開業してから25年。これまでに5,000件以上の「暮らし」や「住まい」に関するご相談をお受けしてきました。
最近では、区役所や地域のケアプラザなどからのご紹介で来られる方も増えており、特に50代〜70代の女性の皆さんからのご相談が多くなっています。
「老後がちょっと心配…」という声が増えています
最近、私たちのもとにはこんな声が届いています。「物価が上がっていて、この先の生活が不安です…」
「子どもも自分の生活で手一杯で、あまり頼れなくて…」
「想定より長生きしそうで、老後のお金がもつか心配です」
かつては「いざとなれば子どもに頼れる」と思っていた方も、今は「子どもにも余裕がない」と感じているようです。その一方で、医療の進歩によって寿命は延び、老後の生活が想定よりも長くなるケースが増えています。
そんな背景から、「このままで大丈夫?」「何か準備しておくべき?」という漠然とした不安を抱える方が増えているのです。
不安をやわらげる第一歩は「見える化」
不安を解消するには、まず「自分の現状を正しく把握すること」が大切です。これを私たちは「見える化」と呼んでいます。たとえば、次のようなことを紙に書き出してみてください。
財産の状況(預貯金、年金、保険、投資など)
健康状態や将来的な介護の可能性
支援を頼める人や機関(家族、友人、地域包括支援センターなど)
目に見える形にすることで、「何ができていて、何が不足しているのか」が明確になります。すると、不安の正体がわかり、「では、何を準備していけばよいか」が見えてきます。
将来の暮らしをイメージしてみましょう
見える化をしたあとは、これからの暮らし方をイメージしてみましょう。これは「ライフプラン」とも呼ばれます。難しく考える必要はありません。「私はどんなふうに暮らしていたいか?」を、次のような問いから考えてみてください。
今の家にいつまで住みたいか
健康に不安が出てきたら、どこで誰と暮らしたいか
子どもとの同居はあるか、それとも施設入居を視野に入れるか
自宅をリフォームする?それとも住み替える?
あらかじめ考えておくことで、「そのために今から準備しておきたいこと」が見えてきます。将来に備えるには、自分の希望を整理することが出発点になります。
老後のお金、足りますか?
ライフプランを立てたら、次に気になるのがお金のこと。老後の主な収入源は以下のようなものです。
公的年金(国民年金・厚生年金など)
年金型の保険商品
投資や配当収入(ある方のみ)
とはいえ、現実には多くの方が預貯金を取り崩しながら生活しているのが実情です。この「取り崩す額」が多いほど、「あと何年もつのだろう…」という不安が大きくなります。
でも、実際に資産を整理してみると、「意外と大丈夫だった」という方も少なくありません。たとえば、月の生活費と貯蓄をもとにシミュレーションを行い、「90歳まで安心」とわかるだけで、心に余裕が生まれます。
資金が足りないかも?と思ったら…
もちろん、将来的に資金が不足する可能性がある方もいらっしゃいます。そんなときは、次の3つの視点から見直してみましょう。@ 収入を増やす工夫
週2〜3回のアルバイトやパート
趣味や特技を活かした在宅ワーク
手作り品や不要品の販売など、小さな収入の積み重ね
A 支出を見直す工夫
外食やレジャーの頻度を調整
スーパーの特売やポイント活用
通信費や保険料のプラン見直し
光熱費の節約
我慢ではなく、「ムダを減らし、安心を増やす」ことが目的です。
B 資産を活用する選択肢
不要な保険の解約や掛け捨て型への変更
使っていない土地や株式などの売却
自宅の一部を賃貸に出す、または住み替えによる資金化
「持っている資産をどう使うか」は、将来の暮らしを支える大きな柱になります。
変化を恐れず、前向きな一歩を
長年慣れ親しんだ暮らしを見直すのは、誰にとっても勇気がいります。でも、「今の暮らし」と「これからの暮らし」を整理しておくことで、自分らしく、選べる未来が開けます。
「なんとなく不安だけど、誰に相談したらいいかわからない」
「子どもに頼れないけど、ひとりで抱えるのも不安」
「何かあってからでは遅い気がしている…」
そんな時こそ、私たちのような地域密着の専門家を頼ってください。
あなたの人生に寄り添い、現実的で具体的な一歩を一緒に考えていきましょう。
安心できる「これから」のために
あいおい総合事務所では、司法書士としての法的な知識に加え、地域の支援機関や各分野の専門家と連携しながら、暮らしと人生に寄り添う総合サポートを行っています。家計や相続のこと
不動産の整理や活用
老後や介護に向けた準備
おひとりさまの終活や見守りの仕組みづくり
どんなことでも、まずはお気軽にご相談ください。
不安の見える化から、安心できる選択肢づくりまで。
私たちは、その最初の一歩に寄り添います。